実家にいる親は子どもが思っているより、ずぅーと老いている…
群馬の実家片づけアドバイザーの《おのあけみ》です。
今回は思っているより進んでいる親の「老い」について。
私は今年の夏に実家に引っ越し、現在母親と同居しています。
同居する前も、実家には顔出しには行っていました。
元気に出迎えてくれる母親を見て、気楽な一人暮らしを楽しんでいると…。
神経質だった父が亡くなって約10年、好きなことをして、好きなものを食べて、
好きなだけほしい物を買って…自由な時間はたっぷりあるのですから。
しかし、同居して気づいたのは「できないこと」が増えていること。
例えば、洗濯物の取り込み。
天気のいい日は外に洗濯物をどーんと干して、太陽に感謝。
お日様をいっぱい浴びた洗濯物はなんとも気持ちのいいものです。
たまった洗濯物を干して出かけた日、帰るのが少し遅れてしまったけれど、
母親がいるのだから大丈夫、洗濯物は取り込んでくれているはず。
が、一度乾いたであろう洗濯物は、湿気を帯びてそのままの状態。
物干しの竿に手が届かなかったのです。
あとは、食器洗い。
同居後は母親がご飯炊きと洗い物をしてくれて、助かっています。
が、食器に洗い残しが…。
…内緒で、洗い直しをしています。
目が悪くなって、汚れが見えないんでしょうね。
さらに最近気が付いたこと。
我が家の冷蔵庫は上段に冷蔵室、中段が野菜室、下段が冷凍庫というポピュラーなタイプ。
上段のドアポケットに1リットルの醤油ペットボトルを入れていました。
「煮物を作るのに醤油が無くて麺つゆを使った」と母。(それはそれで、煮物はおいしくできたのですが)
「冷蔵庫に醤油のペットボトルが入っている」と伝えると、「重くて取り出せなかった」と…
なるほど…、今度からは500mlのペットボトルを買って、中段の野菜室に入れようと思っています。
こんな例も…。
遠方で暮らす息子が実家に顔を出すのはお盆とお正月。
母親は張り切って御馳走を作って、もてなします。
これで息子は「なんだ!まだまだうちの母は大丈夫」と思ってしまうのです。
本当に大丈夫でしょうか?
実家を通り一遍に見るのではなく、客観的に観察してみましょう
掃除が行き届いていなかったり、
床置きのものが多くなったり、
いつもいるリビングにモノが置きっぱなしになっていませんか?
まとめ買いが増えたり(すぐに買いに行けないので心配でたまらないから)
冷蔵庫に賞味期限切れのもが入ったままに・・・
以前好きだった趣味の話をしても会話が弾まないなんてことはありませんか?
平均寿命が延びたことで親子である関係も延びました。
親が子育てをする期間より、親子が大人の人間同士として向き合う時間が長くなりました。
一人っ子も増え、一組の夫婦が自宅以外の複数の家の片付けをしなければならなくなっています。
親も自分も、気力や体力があるうちに、実家の片付けをしてみませんか?
これも、新しいカタチの「親孝行」になるかもしれませんね。